好きじゃないよ
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなった。
ガラガラ
担任の先生。
イケメン!
…なわけないよね。
40代っぽい大人の雰囲気を出している先生だ。
「入学おめでとう。担任の岡野だ。今日から1年間よろしく。
さっそくだが、今からみんなには自己紹介をしてもらう」
えぇー!早くない?
やだ、やだ。お願い、やめて!
とかいっても私の願いは届かず…
1番から順に自己紹介をすることになった。
「よろしく!」
「あははははは」
一発芸をしてみんなの気を引いてる人もいた。なんでそんなことできるんだろう。
絶対に無理だ…
「じゃ、次。」
次って私じゃん!どうしよう何にも考えてなかった。
「えっと、二階堂 優愛です。よ、よろしくお願いいたします。」
やばい、焦っちゃって変な感じになっちゃった…
「はははは!堅苦しいなぁ、もっとリラックス!」
1人の男子が急に言ってきた。
そしたらみんな笑い始める。
私のこと助けてくれたのかな…?
ってないない!ありえない!
ぱっとその男子のほうを見てみる。
その人は私に気付いて満面の笑みでピースサインをした。その笑顔がとても輝いて見えてたのは、私だけだろうか。
このときからかな。
立川 正樹。
この人に恋をしたのは。