記憶
だからって俺にそんな勇気あるのか?
ははっ、やっぱそれも無理だ。

「なっちゃん!!」

見ると向こうから海梨が走ってきた。
「ハァハァ、あのさぁ…ハァ…
ユーが最後、俺にいったんだ。
なっちゃんに、
ごめんって言っといてって、そんで
幸せになって、とも。」
「えっ、でも俺は何も…」
「ユーは、なっちゃんのこと、恨んでなんてないよ、ただ、幸せになって欲しいって。だから、なっちゃんは幸せになって、ユーの分まで。」
「う…うぅ……ごめ…裕梨」

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