貴方に出会えたから
「左手だして?」

「…嫌です」

小さい声。


「痛くないよ?」

採血も嫌だけど傷が一番嫌だ。

「右手じゃ駄目ですか?」

「うん。左手」

「もう夜遅くなっちゃうから強制的にしちゃうね」

そう言うと先生は私の左腕を台に置いた。

必死で逃げようとするけど男の先生の力には勝てなくて、ベルトみたいなので固定された。



わたし…オワッタ
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