貴方に出会えたから
「はい。右腕出して」

え?左じゃなくていいんだ。

安心し右腕を出した。

っつ!?


見てはいけないものを…

キラリと光る針。

あ…無理…。

咄嗟に右腕を台から下ろした。

「痛くないよ?」

誰が保証できるの?

っていうかこの間も言ってたよね!?

自信ありすぎ。

「痛い」

「力抜いてれば痛くない」

「何をどうしても痛いものは痛い」

「も〜う」

先生はニコッと、笑ってベルトみたいなので腕を固定した。

「離して!!」

「一瞬だよ〜」

「やだ!」

視界がぼんやりなる。

俯いた瞬間涙が床に落ちた。
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