貴方に出会えたから
確かに腕も痛い。

でも遥かに心が痛すぎたんだ。


「ごめんね。痛かったね」

よしよしと言いたげに私の頭を強くなでてくる先生。

「…ヒックごめヒックんヒックなさいヒックヒック…」

「頑張ったのになんで謝るんだよ〜」

そう笑顔で言ってくれる。

なんで優しくしてくれるの?

考えてるうちに辛くなって頭がグルグルして目をつむった。

あ…

意識途切れちゃいそう。

無理だ。

私はそのまま深い眠りについた。
< 60 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop