冬は心が「寒い」と嘆く。
* * * * *
「あーやめやめ!虚しくなるだけだからやめ!」
付き合っている相手もいないのに架空の人物を作り上げ、さらには環境も何もかも頭の中で設定をしての妄想だ。
なんて虚しいことを自分から進んでしているのだろう、と呆れる。
人のぬくもりを求めすぎるが故にこんな妄想までしてしまうとは、私は相当寒がっているらしい。
こんなことをしている限り、当分、私の冬は寒いままなんだろう、きっと。
それにもしかしたら寒いのは冬だけではないのかもしれない。
こんな妄想を始めたのはきっと、ただ誰かに抱き締められたいという秘めた願望があったからだ。
でもやっぱり妄想だけでは、それは満たされない。
本当の人のぬくもりを感じられるのは、いつなんだろうか、あとどれくらい先なんだろうか。
――ああ、だめだ。
愛に飢えているのだろうか、私は。
*END*
.
「あーやめやめ!虚しくなるだけだからやめ!」
付き合っている相手もいないのに架空の人物を作り上げ、さらには環境も何もかも頭の中で設定をしての妄想だ。
なんて虚しいことを自分から進んでしているのだろう、と呆れる。
人のぬくもりを求めすぎるが故にこんな妄想までしてしまうとは、私は相当寒がっているらしい。
こんなことをしている限り、当分、私の冬は寒いままなんだろう、きっと。
それにもしかしたら寒いのは冬だけではないのかもしれない。
こんな妄想を始めたのはきっと、ただ誰かに抱き締められたいという秘めた願望があったからだ。
でもやっぱり妄想だけでは、それは満たされない。
本当の人のぬくもりを感じられるのは、いつなんだろうか、あとどれくらい先なんだろうか。
――ああ、だめだ。
愛に飢えているのだろうか、私は。
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