執事様は総長様!!
まぁ、そんな訳で軽く食事を済ませ、お風呂にも入った所で一息。
何故か、あの執事の台詞が引っかかっていた。
『その間は俺とお嬢様の関係は執事と主じゃないですからね。』
それをわざわざ言う理由なんてあるのだろうか?
ひょっとして、私はそんなことも分からない様な馬鹿に見えていたのだろうか?
「…ま、いいか」
うん。
そんなこと気にしてる場合じゃないしね。
というか気にするのも面倒くさいしね。
…あれ?
この思考回路の所為で私はいつも馬鹿にされてるのかな?
…もうちょっとだけ気にしようっと。
「ねえ、透」
「なんでしょう?」
「温かいミルクティーが飲みたいわ。持ってきて頂戴」
「かしこまりました」
うーん、この従順な執事(毒舌だけど)がまさか不良だなんて考えられないわ。
嘘じゃないでしょうね?
いや、でも会わせてくれるって約束したところを見れば、そうではないのだと思うのだけれど。