永遠に....
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金曜日夜

「お待ちしておりました新垣様、灰原様」

高級住宅街の奥に他の家とは比べれないほどの大きな家

「お嬢様の誕生日パーティーへようこそ」

沢山の執事やメイドがお出迎えしてくれる

会場に入ってすぐ

「ご機嫌よう、新垣さん」

慎司の隣にいた日和をどかして、慎司の周りを数人の女性が囲む

「今日の服もとても素敵ですわ」

「...」

独りぼっちになってしまった日和

「日和じゃないか!」

「嘉樹」

「1人か??」

「あっ...いや...」

チラッと女性の集まりを見る日和

「あ~あの中に新垣おるわけね」

「うん...」

「一緒にいようぜ!ドリンク取りに行こう」

強引に日和の腕を掴み連れていく嘉樹

「いや、慎司と離れるわけには...」

「どうせ、あの女性人達をふりきれるわけないんだから」

「そうだけど...」

嘉樹と日和は大勢の人の中へと消えていった


「今度私の誕生日パーティーを開催いたしますので、新垣さんには是非来ていただきたいのです」

「それでしてら、私のパーティーにも来てください。新垣さんのお好きな食べ物を用意しておきますわ」

女性達の攻撃を受けているなか、ふと日和がいないことを築く慎司

「すみません、連れがいなくなってしまったので、ここで失礼します」

日和を探しに女性人を降りきろうとする慎司

「灰原さんのことですよね??先程小松田君と一緒にどこかへ行きましたわよ」

「それなら、安心ですわね」

降りきれなかった慎司

小松田と聞いて、気が気でない

嘉樹と日和はドリンクを持って庭園にいた

「日和と二人っきりってないから、新鮮だな」

「...そういえば」

「いつもいつも、新垣が横におって邪魔なんだよな~」

「...」

慎司のそばを離れたことがない日和

「いいかげん、日和も新垣の側にいるのやめれば??」

「それは、嫌だよ...」

「新垣の側に居続けて、日和はどうするんだよ?!」

「...」

何も言えない日和

「俺は日和を大切にする自信はあるし、悲しませることはしない」

「...何で私なの??」

「俺は昔から日和を視ているから」

まっすぐ日和を見る嘉樹

「昔からって、慎司のが...」

「日和は覚えてないかもしれないけど、日和が新垣家に入る前から知ってるんだぜ!」

「えっ??」

ビックリする日和

「...私、昔のこと覚えてないの...わかるのは施設にいるときからで...」

「施設!?」

「施設にいるところに新垣家が私を引き取ってくれて...」

「...」

日和が施設にいたことに、ショックする嘉樹

「日和は笑顔が可愛くて、弟思いの子だったぜ。灰原家のパーティーのとき、こっちに引っ越してきてばっかで、友達もいなかった俺を仲間に入れてくれたんだ」

「...」

昔を覚えてない日和は、動揺を隠せなかった

「おっ覚えてないよ...」

「それから俺は日和を好きになったんだ」

突然の告白に戸惑う日和

「俺はずっと日和を探してたんだ。日和の両親が亡くなったって聞いたときからずっと...中学の頃に日和を見つけたときには、新垣が隣にいたし、日和の笑顔は昔の面影がなかったのには、ショックだったよ」

「...」

自分の昔を知ってる嘉樹

「だから、俺は日和には昔の笑顔をしてほしいんだ!新垣といても、将来辛いだけだぞ」

「...気持ちは嬉しいけど、私はやっぱり慎司の側は離れられないよ...」

「なんでだ?」

「昔のことは本当に思い出せないし、両親が事故で亡くなったことにはビックリしたけど、ここまで私を育ててくれたのは新垣家の人たちだし...慎司の側を離れるぐらいなら...」

「...」

泣きそうな日和の頭を撫でる嘉樹

「まぁ仕方ないか。俺は諦めないし、新垣が嫌になったら、いつでも俺の所に来ればいいことだしな~」

クスっと笑う日和

「ねぇ、もっと昔のこと教えてほしいな」

「そうだな~日和とはパーティーで会ってただけだからな...」

「私の弟のこととか...」

「弟は...」

女性人を振り切った慎司は日和を探して庭園に来た

噴水に座ってる嘉樹と日和を発見した

「新垣様ここにいらしたのですね」

鈴木財閥の娘、鈴木聖子(スズキショウコ)は慎司の腕を掴んだ

「もうじき、私の挨拶がありますの。
行きましょ」

強引に慎司を連れていこうとしたら、聖子も嘉樹と日和の姿に築いた

「...」

慎司を見る聖子

「あの二人は確か...新垣様のメイドと小松田財閥の息子さんですわよね?仲良さそうに...」

聖子は日和のことを邪魔に思っている

「お似合いだと思いません??」

慎司を煽る聖子

「...行くぞ」

慎司は聖子を連れて会場に入っていった


[聖子様の挨拶があります]

放送が庭園まで聞こえてきた

「挨拶だって...そろそろ会場に戻るか」

「そうだね」

嘉樹は日和の前に方膝をついて手を差し出した

「行きましょうか、お嬢様」

「なにそれ~」

嘉樹のおふざけに、笑ってしまった日和

「女性をエスコートするのは当たり前だろ??」

「嬉しいけど、慎司に見られたら大変だから、遠慮しとくね」

「残念」

会場に戻る二人

ザワザワ

「?何か会場が騒がしいな」

ザワザワ

「あっ日和ちゃん」

幹が日和を見つけるなり

「今の話本当?」

「えっ??」

なんのことかわからない日和

「あっ日和!」

鈴音と悠莉が駆け寄ってきた

「今、聖子さんが新垣君と付き合ってるって今...」

「えっ...」

「聞いてなかったのかよ?」

「今会場に入ったから...」

ザワザワ

「実際にどうなの?」

「私は何も聞いてないけど...」

ザワザワ

日和は頭が真っ白になった

「...日和、大丈夫か?外行こうか??」

「...」

日和は息を吸ってはいた

「ちゃんと本人に確かめてみないと、わからないしね」

日和は笑った

「日和...」

「...」

鈴音はいつもと変わらない日和を見て安心した

嘉樹と幹は無理矢理笑顔を作ってるのぎわかったから心配した

「私みんなに挨拶しに行かなきゃならないから、行くね」

日和は自分の動揺をみんなにバレたくなく、みんなから離れた

「なぁ嶋田、日和大丈夫か?」

「...大丈夫じゃないんじゃない!?誰にも弱味は見せないタイプだし、慎司君柄身だと動揺隠せてないし」

「お前も築いたか??」

「そりゃね」

「...俺、探してくる」

慌てて日和の後をおう嘉樹
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