永遠に....

「灰原さん、今のスピーチ本当なんですか??」

「あっ...私は何も聞いてなかったので、わかりませんが...本人が言うのであれば本当のことのんじゃないんですか？」

「確かに候補に入ってるって噂はありましたけど...」

慎司を狙っていたお嬢様達も動揺していた

「本当ですわ」

目の前に現れたのは聖子だった

「先程、新垣さんに私たちのお付き合い宣言してよろしいかと確認とったところ【勝手にしろ】と」

「...」

場が静まる

「灰原さん、これからは新垣さんの側近止めてくださる??」

「...」

「あなたが近くにいるだけで、私嫌なの」

「私が決めれることではありませんし...」

「新垣さんと結婚したときは、あなたは新垣家を出ていってもらいますので、そこのところわかってくださいね」

聖子は慎司と常にいる日和が気に入らなかった

「日和ここにいたのか」

日和の腕を掴む嘉樹

「あら、小松田財閥の息子さんじゃないですか。日和さんとお似合いですわ」

「...」

聖子の後ろに慎司があらわれた

「あら、新垣さん」

それを見た日和は何かがキレた

「聖子さん、慎司のことよろしくお願いします。慎司のお世話を誰か変更できないか旦那様にお願いしてみます」

「...」

そんな態度の日和を見て、慎司はキレた

「慎司を...慎司様をよろしくお願いします。失礼します」

慎司は去ろうとする日和の腕を掴み、嘉樹の手を日和から振り払い、会場の外へ連れていった

「新垣さん！」

慎司の行動を予想してなかった周りは、ただ立ち尽くすしかなかった

会場を出て、止まっている自家用車へ日和を押し込むようにいれた

「痛ぁ」

バン！

車の戸を力一杯閉める慎司

「慎司様、どうしました？」

休憩していた運転手は驚いた

「すぐに家に行け」

怒った口調で運転手に命令する慎司

「はっはい...」

運転手はすぐに車を動かした

『何があったんだ...？』

車内の雰囲気はただならぬものだった

理由がわからない運転手でさえ、わかった

家に着くまでの間、二人の会話はなし

日和はどうなってもいい気持ちだった


「着きました」

車内の雰囲気に堪えれなかった運転手は、すぐに慎司の住むマンションへ送った

車の扉が開いた瞬間、日和の腕を掴み部屋へと入って行った