永遠に....
「そんなことがあったのか...」

雛は久しぶりに帰ってきた主人に全てを話した

「灰原家の娘が施設にな...」

主人は考え込んだ

「私の勝手な判断で、慎司様をあのようにしてしまって...申し訳ございませんでした」

雛は首覚悟で主人に謝った

「その子はまだ施設にいるのか??」

「...はい...」

「そうか...」

主人は考え込んだ

「灰原家とは昔からの付き合いだったのは、雛も知っているな」

「はい...」

「今は会社も親族が次いで、取引をやめたのも知ってるな??」

「はい...」

「何故だかわかるか?」

「...」

「あそこの社長とは幼馴染みだったんだ。もちろん、うちの会社に利益をもあるから取引をしていたが...」

「...」

「娘がね...」

主人は昔を思い出していた

「旦那様...??」

「慎司を呼んできてくれ」

「はい...」

雛は慎司を連れてきた

慎司は何も言わずに座った

「慎司、お前はどうしたいんだ?」

「...」

「雛から理由は全部聞いた」

「...」

慎司は下を向いたまま黙っていた

「雛、出ていてくれ。慎司と二人で話したい」

雛は一礼して外に出ていった

「日和が気になるのか?」

「...別に」

「...雛が心配していたぞ。何故みんなを困らせるんだ?」

「...みんか嫌いだから」

「何故嫌いなんだ?」

「僕はただ、日和と仲良くしたかっただけなのに、みんな...嘘をつくんだ...。雛もお手伝いも..先生も...みんな!」

慎司は日和が施設いることを気づいていたのだ

「だから僕は誰も信用しない!」

5才児の子供がここまで傷つくとは主人はビックリした

「今はまだ、あそこにいるかもしれない。でも、いつかはいなくなるんだぞ」

「...」

「雛たちみんなは、お前を心配して嘘を言ったんだぞ」

「だって...だって...」

慎司は泣き出してしまった

5才児に説得するのは難しすぎた

「日和は僕と違って、独りぼっちなんだ...だから...だから...」

慎司は声を出して泣いてしまった

「...」

子供が産まれてからも、仕事仕事で顔しか出さなかった主人は子供の扱いになれてなかった

「雛、そこにいるか?」

「はい...」

「慎司を泣き止ませてくれ...」

「はい...」

雛は慎司を抱き抱えようとしたら、慎司は雛の手を振り払った

「雛は来るな!」

あれから、慎司は雛を近づかせなかった

「...」

「慎司!いい加減にしろ!!」

ビクッと慎司の体が揺れた

「だって...だって...」

慎司は泣きながら部屋を出てってしまった

「申し訳ございません...私は覚悟してます...」

「...」

雛は封筒を机に置いた

「慎司様をあのようにしてしまったのは、私の責任です...」

「雛、お前ここにきて何年になる?」

「もうじき15年になります」

「そうか...みな、お前を頼りにしている。もう少し様子を見させてくれ...」

「はい...」

雛は部屋をあとにした

主人はパソコンに向かって、調べものを始めた
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