永遠に....
*

*

*

慎司は日和のいた場所に行った

フェンスを通して日和を探しても日和の姿はない

慎司は施設に入ることを決めた

人気のない施設の後ろに回り、フェンスを登り始めた

ガシャガシャ

2mもあるフェンスの上まで行ったとき、下を見てしまった

「...」

慎司は高さのあまりに、体が動かなくなってしまった

ちょうどその頃、手を洗いに水道場に来た先生

水道場はちょうど慎司がいる場所が見えた

手を洗っていた先生は、ふと外を見た

フェンスの上に慎司が見えた

先生は焦って園長を呼びに行った

慎司はあまりの高さに震えだしてしまった

「君、大丈夫!!」

園長と先生は息をきらして走ってきた

「...」

「下を見ないで、ゆっくりと降りなさい」

慎司は混乱しているため、人の声が聞こえなかった

「どうしましょう園長」

混乱する先生

「...誰かフェンス登れる人を...」

「私が行きます!」

先生は一呼吸して、フェンスを登り始めた

「すぐに行くからね」

先生は慎司の元へ急いだ

上まで登り、慎司を抱えながら下へゆっくり降りた

エーン

慎司は先生の胸で泣き出してしまった

「とにかく、中に行きましょ。私は親御さんに連絡してきますね」

「でも、この子の電話番号...」

「前に親御さんに名刺を頂きましたから」

園長は雛に急いで電話をした

慎司は先生に連れられ施設の中へ行った
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