永遠に....
*

*

*

園長から理由を聞いた日和は慎司の元へ行った

「日和!」

「...大丈夫??」

心配した顔で日和は聞いた

「大丈夫だよ」

「どこも痛くない??」

「うん」

「よかった...」

日和はホッとした

慎司は久しぶりに日和を見て嬉しくなった

「ずっと日和に会いに来てたんだぞ!」

「...」

日和は下を向いてしまった

「...知ってたよ。でも...外出れなかったから...」

「でも、やっと会えた」

慎司は久しぶりに笑顔になった

「僕まだクッキー貰ってないよ」

「...」

日和は困った顔になった

「今日は...持ってない...」

「...そっか...またくれる??」

「...うん」

二人は今まで話せなかった話を時間を忘れて話した

数分後雛が施設に着いた

「お子様は無事です。今日和ちゃんとお話してます」

雛に二人の楽しそうに話してる場を扉からこっそり見せた

「...最近、慎司様の笑顔を見てませんでした...」

「少し引きずってますが、日和ちゃんの笑顔初めて見ました」

雛と園長は扉から離れた

「私は間違っていたのでしょうか...」

「...普通でしたら、ここを避けるのは当たり前ですよ」

笑う園長

「日和ちゃんは慎司君と会ってから少しずつ元気になっています。本当に感謝しきれません」

「...」

「もし可能であれば、あの子達を見守ってていただきたいと思います。いつかは別れる時がきますが、それまでは...」

園長はふかぶかと頭を下げた

「今回のことは子供達に言葉で理解しきれないところはあります。いつかが来るときに、初めて理解出来ると思うのです...」

「....」

「日和ちゃんは私達だけでは何も出来なかったです。慎司君が会いに来てくださった時、ずっと窓から見てました。あの子ほ何も言わなかったですが、本当は話したかったんだと思います」

「...私では答えを出せませんので、一度旦那様に相談してみます」

雛はペコリと頭を下げた

「少し園内を見ても宜しいですか?」

「でしたら、案内いたします」

二人は、園内を回った


「日和は、ずっとここにいるの?」

「...わからないよ...」

「じゃあ、うちにおいでよ!!」

「えっ...!?」

「父様に頼んであげる!」

「でも...」

「日和は僕と一緒は嫌だ??」

「嫌じゃないけど...」

「日和は僕のモノになってよ!!そうすば、日和の好きなことさせてあげる。約束する!」

慎司は小指を立てて、日和の前に出した

あまり理解出来なかった日和だったが、慎司の小指に自分の小指を絡めた

約束の指切り

「僕、頑張って父様に言うね!待っててね」

「...うん」

二人の約束はここから始まった...
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