永遠に....
日和は重い足取りで新垣家を出た

慎司の結婚話を進めていたのは、慎司の母だった

母も日和を新垣家に引き取ったことは心から喜んでくれた

娘が欲しがったからか、日和を娘のように可愛がった

しかし、二人の気持ちよりも、会社のために話を進めていた

日和は頭が混乱していた

いつかは来るだろうと思ってたこと

わかってたことだが、気持ちが追い付かなかった

帰り道、日和は公園に寄った

丘の上にある公園

ブランコに乗り、景色を眺めた

夕日照らされた街並みはとても綺麗だった

日和は主人と話したことを振り返っていた

遅くても大学卒業までには...

日和の携帯が鳴った

「...」

慎司からだった

「もしもし...」

今は考えるのをやめよう

日和はブランコに降りて、家へと急いで帰った
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