永遠に....
エレベーターを降り、家に向かった日和は玄関の前に立ってる慎司に気付いた

「遅い!」

不機嫌そうな顔をした慎司が少し低いトーンで話す

「久しぶりで、話し込んじゃって」

バレないように、いつも通り振る舞う日和

「何を話してたんだ??」

「慎司のことだよ~。雛はいつまでも心配してるって」

「過保護すぎだ」

二人は部屋に入っていった

「晃が、また女性を連れてきたよ~」

「またか...」

晃が連れてきた女性に、襲われそうになったことのある慎司は、あまり良くは思っていなかった

「今回はモデルやってそうな美人だったかな」

「...」

慎司はソファーに座ってテレビを見始めた

晃の女性を興味ないようだ

「さて、慎司さん!もうじき中間テストです」

日和は慎司の横に座った

「だから?」

慎司はテレビ見ながら答えた

「....教えて」

日和はブリッコをしてお願いした

「...特に授業聞いてればわかることだろ?」

「...」

ブリッコは効かなかった

慎司と日和は高校の問題を新垣家でや習っていた

「古典嫌い!日本史嫌い!!」

「読めば覚えるだろ??」

「歴史なんて、覚える気ないから、わからない!」

「古典教えて~」

日和は慎司の肩をふった

「....」

「あっ、私が古典と日本史でいい点とっちゃったら、慎司追い越しちゃうもんね~」

日和は挑発し始めた

ピクッ

慎司の眉が少し反応した

「まぁ、殆どの教科は同等の点数だし、私が1位とっちゃったら慎司のメンツがなくなっちゃうか~」

慎司は殆どテストの結果が学年1位

日和は2位

日和は古典と日本史が苦手なぶん、いつも慎司に点数をおいてかれていた

バン

慎司は机を思いっきり叩いた

怒らせた‼

日和は我にかえった

「そこまで言うなら、100点とるまで徹底的に教えてやるよ」

「いや...そこまでは...」

日和は取り返しのつかないことをしたと思った

「日和が今回のテストで俺に勝ったら、何でも言うこと聞いてやるよ」

「...なんでも??」

慎司は日和の扱いが上手だった

「ああ..」

「...」

日和は頭のなかで計算した

「その賭けのった!!」

「単純だな」

慎司は笑った

「その前に、ご飯食べよう」

日和は何をねだろうかで頭が一杯だった
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