ガキ的愛情表現の結末【完】
そして。


「根性曲がりの短足バカ」

「うるせー、チビ」


2人が最後に行き着く悪口の内容に、この場にいる教師たちは内心、思っていた。



出た、ワンパターン!!

どうせなら、もっとなんかひねりのある悪口とか言えないもんかね。

東なんか、「チビ」としか言わないし。

だいたい、語彙力というものがまったくないんだよな――などと。



誰かが止めるまで、繰り返されることになる、言い合い。


本当に低レベルなので、みかねた誰かしらが止めに入る。

それが、M中学のお約束。



「おい、コラ、東。早くこっち来い」

「あ、やべっ」


今回は、大城先生がその大役を引き受けてくれ、職員室にいた教師たちは無事自分の仕事に戻ることが出来た。

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