ガキ的愛情表現の結末【完】
時期外れな6月の転校生という以外にも、有希と裕之には共通点があった。


2人は静岡出身。

それも、小学校は隣りの学区。

有希が転校していなければ、中学校で出会っているはずだった。





運命――?




がさつな女子と、イケメン男子の恋――。


いかにも、ありそうである。




しかし。


「え~、けにょちゃんとサトルって、つき合ってるの~?!」

「すっごいラブラブだったよ」


共通の知人の話題で盛り上がるだけで、恋の様相を呈することは一向になかった。

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