ガキ的愛情表現の結末【完】
「冷たいのがいいか温かいのがいいかわからなかったから、両方持って来ちゃったわ」


由美子がジュースとお茶と大量のお菓子を置いて出て行くと、裕之は口を開いた。



「テツって、ユウのこと好きなの?」


ど直球――である。


「な、な、な、何言ってんの?!
 んな、んな……わけねぇ、だろ。
 な、なに、突然ワケのわかんねえことを。
 だ、だ、だいたい、なんでオレがあんな……あんな……チビのこと。
 いや、はは、な、ないだろ」


哲也の、この滑稽なほどのうろたえぶりは、予想通りである。


裕之はお茶を飲んだ。

ただただ、黙ってお茶を飲んだ。


「…………」


ひたすらお茶を飲み続ける裕之に、


「……で?」


哲也は耐えかねて真意を尋ねた。

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