ガキ的愛情表現の結末【完】
その後すぐ、女子陸上部の部室から出て来た、有希――。


その横に並び、哲也は当然のように歩き出した。



それに気づいた恋の応援団員たちは、


え? なになに? え――?


思わず2人に走り寄って冷やかしてしまいそうになったが。




あくまでもさり気なく――。


それが、団員の合い言葉。



寄り添う2人を遠巻きにして、見て見ぬフリをしていた。



そして2人の姿が見えなくなると、団員たちは即座に集合し、


「どーゆーことだよ、おい」

「昨日、なんかあったのか?!」


結成後一番の盛り上がりを見せたのである。


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