キャンプ
憑りつくと真平がさらりと言った言葉。

だけど俺達はこの仕事を始めてから、普通ではありえないものを見るようになり、体験もしてきていた。

「そう言えば直子がキャンプに行きたいってよ」

「りこも言ってたな」

「そうか、早く終わらして帰ろうや」

真平は何かを納得したのだろう。黙々と荷物をダンボールに詰め込み、それを車に詰め込んだ。

まあ、真平が何を納得したのかは想像がついた。

一通りの仕事がすんだのは夕方の5時を過ぎていた。
< 3 / 25 >

この作品をシェア

pagetop