キャンプ
そして置き忘れがないか最後のチェックをする。

このチェックが1番嫌いだった。

本当は一人で出来るチェックだけど必ず二人でチェックするようになった。

「この家の壁はなにもないな」

と真平が言った。

二人が安心する。

そう、前の家の壁、いや正確には壁紙を剥がした時に俺達は見たくないものを見たから。

たった一枚のお札だったけど、目の当たりにした時だけは寒気が走り、鳥肌がたったものだった。
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