月星鬼
時間
いつもより早く目が覚めた私は髪をとかしたり、着替えて一階に降りていた。
縁側の廊下を歩いていると、お父さんにばったり会った。
「今日は出掛けるのか?」
「沙季と遊園地行くんだ!」
お父さんは目を細めて
「そうかそうか。久しぶりに遊び行くんじゃないか?楽しんでおいで。」
「うん!」
私は軽く食事を取るために居間に行きいつも通りに深夜ニュースなどに目を通しながらパンを咥えた。
「沙羽おはよ。」
眠そうに居間に入ってきた沙季。
「沙季おはよう。寝癖跳ねてるよ。」
「食ったら直す。」
「そっか。」
2人向き合い食事する。
お母さんは既に出掛けた。
朝早くからママ友会があるらしい。
しかも転々と…
お父さんは鬼会議って言う鬼龍院であるところに行く。
「ごちそうさん。」
沙季は椅子から立ち上がるとボーッとした表情で居間から出て行った。
そういえばまだ蓬のコト好きなのかな?
ふと思ったこと。
今日聞いてみよっかな。
私も食器を持って行き階段を上がる。