妖精さん!!   第1段階目
……なんか、体が寒い。
そう思って体を少し縮める。
「…蛍!!おい!いい加減、早く起きろ!!」

うるっさいなぁ。

……あれ?

…誰?

確認しようと、瞼を開けようとするが、思うように目が開かない。

ぼーとしながら思う。

……寒い。

手を動かすと、体の上に毛布がのってないことに気づいた。
道理で、寒いわけだ。
寝ぼけた頭で、なんとなく理解する。

毛布、毛布……

寒さに耐えきれず、手を伸ばす。

「おお、やっと起きたのかよ。」

手をばたばた動かしていると、なにか暖かいものに手があたる。
「…もーふ……あ"ー」
おっさんみたいな声を出しつつ、手があたったものを引き寄せる。
「おい、蛍。」
さっきも思ったけど、コイツ誰なんだろうなぁ。
「お前目ェ開けてみ?」
少し動いて頭も冴えてきたので、ゆっくりと目を開ける。
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