妖精さん!!   第1段階目
「この不法侵入者!朝っぱらからなんのよう?!」
「おうおう、元気いいな、寝癖で頭爆発してて、ヨダレたらしたあとがある蛍さんよぉ。」
「…な?!」
顔が赤くなるのを感じつつ、口もとに手をやると、有我は腹を抱えて笑いだした。
「ハハ!!信じたよコイツ。ヨダレなんざ、たれてねぇって。まぁ、髪がすごいことになってんのは本当だけど。」
「最低。」
そういいつつ手ぐしで、髪を整える私。
「悪かったって。そんなことだろうと思って俺来たんだし。」
そういって鏡の前へあごで、促す有我。
ゆっくりとベッドから立ち上がり言われたまま、そこに向かう。
「背筋曲げんじゃねぇぞ。」
「う"う"、わ、わかってますよぅ。」
先に釘を刺され不本意ながらも背筋を伸ばして鏡の前に座る。
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