妖精さん!! 第1段階目
リビングに入り冷蔵庫に手をかける。
案の定、いつもどうり冷蔵庫の棚の真ん中に皿とメモ用紙が置いてあった。
ラップをしてあるそれは、中を覗くとサンドイッチが並んでいて…
それを見て、一瞬で悟る。今日急いでたんだなぁ、と。
はた目に見ると一つ一つ作ったかのように見えるサンドイッチは一つ一つが綺麗過ぎて料理音痴の母が作ったものとは思えない。
きっと、コンビニかなにかで買って来たものを、包装をといて皿に盛ったのだろう。
そんな母にため息をふとついてしまう。
私なんか放っておいて、仕事に専念してほしいといつも言っているのに、いっこうに聞く耳を持たない。
このサンドイッチも、包装のまま、置いてくれればいいのに。
そう思っているとふと、時間に追われながらサンドイッチの包装を取る母の事が思い浮かんだ。不本意ながも、笑みがこぼれる。
そんな母が私は、好きなんだけどね。
と、心の中で思ったことは、しばらく言うつもりはない。
自分で思っておきながら、恥ずかしくなってきて、リビングで一人咳払い。
そして、私は思い出したように2つに折られていたメモ用紙を開いた。
中には綺麗な文字で、“遅刻しないように。”とだけ綴られていて、
案の定、いつもどうり冷蔵庫の棚の真ん中に皿とメモ用紙が置いてあった。
ラップをしてあるそれは、中を覗くとサンドイッチが並んでいて…
それを見て、一瞬で悟る。今日急いでたんだなぁ、と。
はた目に見ると一つ一つ作ったかのように見えるサンドイッチは一つ一つが綺麗過ぎて料理音痴の母が作ったものとは思えない。
きっと、コンビニかなにかで買って来たものを、包装をといて皿に盛ったのだろう。
そんな母にため息をふとついてしまう。
私なんか放っておいて、仕事に専念してほしいといつも言っているのに、いっこうに聞く耳を持たない。
このサンドイッチも、包装のまま、置いてくれればいいのに。
そう思っているとふと、時間に追われながらサンドイッチの包装を取る母の事が思い浮かんだ。不本意ながも、笑みがこぼれる。
そんな母が私は、好きなんだけどね。
と、心の中で思ったことは、しばらく言うつもりはない。
自分で思っておきながら、恥ずかしくなってきて、リビングで一人咳払い。
そして、私は思い出したように2つに折られていたメモ用紙を開いた。
中には綺麗な文字で、“遅刻しないように。”とだけ綴られていて、