妖精さん!!   第1段階目
いろんな感情が混ざってため息がこぼれた。
考えても仕方がないので、とりあえずテーブルの上にサンドイッチを乗せて、椅子を引いて座った。
 …背筋を伸ばして。
…こういう意地っ張りなところもモテない原因の一つなのだろうか。
なんて思いつつ、皿にかかっていたラップをはずして、サンドイッチを一つとる。
 一つ食べ終わったころ、リビングに美味しい匂いが広がり始めた。
テーブルからキッチンまでは、ちょうど食器棚の影になっていて見えないのが惜しい。
キッチンを少しばかり気にしながら二つ目のサンドイッチを手にとった。
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