妖精さん!!   第1段階目
「蛍、出来たぞ。」
そう言いながら茶碗を両手の抱える有我。
ちょうどサンドイッチを食べ終わったところなので、タイミングがいい。
…こんなにすぐ出来ちゃうんだなぁ。
と、思いつつ有我の持っている茶碗に目をうつす。

……
「ちょっと待って。」
「なんだよ。」
私の言葉を気にすることもなく、私の目の前にご飯をおく有我。
「作って来た手前申し訳ないんだけど、こんなに私食べれないっス。」
「いや、食えるだろ。」
せめて気を使って下から言った私の気持ちも、理解してほしい。
即答で答えられるとこちらも、反論しにくい。
 とりあえず、箸をすすめる。
「おい。」
低い声に少し体をすくませる。
今度は一体私の何が勘に触ったんだ。
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