愛と哀
それから数日経ったある日の事だった。
―ピンポーン
「えっ……どうしようっ」
春田くんが買い物に出かけてお留守番をしてる時の事。
訪問者が来た。
基本的に誰も来ないのに。
彼には誰か来ても出なくていい、と言われていたので無視していた。
―ピンポーン
しかし思った以上にしつこい。
何度も鳴るチャイム。
さすがに無視を続けるのはダメかな、と思って玄関へ足を進めた。
―ガチャ
玄関のドアを開くと、立っていたのはとてもスタイルの良い男の子。