愛と哀
確かに学校は嫌い。
大嫌いだった。
1人ぼっちだった頃は。
でも今は春田くんがいるから、それ程嫌いではなくなったのに。
「あの、勝手に決めないで……?それは私が決める事だから」
少なくとも、
こういう事は勝手に決めてほしくない。
―バンッ
「っ……!!」
春田くんは無言でフライパンを床に投げつけた。
怒らせた……?
「あの、春田くんっ……」
声をかけようとした。
けど、出かかった声はすぐ引っ込んだ。