愛と哀
「嫌っ……!!!」
「逃げちゃダメ」
ガシっと腕を掴まれて、逃げる事もできない。
「約束を破った事、少しは後悔てもらわないとね」
「な、何を……」
「これで……背中を少し切って、七乃の綺麗な血を浴びたいな」
恐ろしい考案に鳥肌が立った。
言葉では表しようのない恐怖が支配する。
「待ってヤダっ!!!お願いっ……やめてっ!!!」
「暴れないで。大人しくして」
今の春田くんには、私の言葉なんて1ミリも届いてない。
春田くんは私を床に乱暴に押し倒した。
「背中じゃなくて腹部を少し切ろうかなぁ……」
「っ……」
何で?
どうしてここまでされないといけないの?