愛と哀
「ここっ……」
春田くんの部屋は異様だった。
まるで、別世界のようで……。
「これ全部、大切な宝物なんだよ」
「……っ」
「愛する七乃をいつでも見てたいから」
春田くんの部屋には壁や天井にビッシリに貼られていた。
私の写真が。
明らかに盗撮したような写真が何枚も……。
中には盗撮した写真を大きく引き伸ばしたようなやつまである。
「い、いつの間に……」
「コッソリとね。これも愛だよ」
「これがっ……愛……」
部屋中私だらけで、正直気持ち悪いと思った。