愛と哀
「うん。いいよ」
意外な事に彼はあっさり許可してくれた。
渋るかなって思ったけど。
「あ、ありがとう。じゃあ早くこの首輪を……」
お風呂に入ってる間はこの首輪は外してもらえる。
少しの間、自由になれる。
しかし安堵したのは束の間。
「一緒に入ろう?体も髪の毛も全部俺が洗ってあげるから」
……え?
ちょっと、何でそうなるの?
「私、一緒に入りたいなんて言ってないよ?普通に1人で……」
「それは許可できない。せっかくだから一緒に入ろうよ。じゃないと……お風呂入らせないよ」
卑怯だ。
どうして何もかも、春田くんに決められないといけないの?