愛と哀





「先に入ってて。私は後で」


「いいから早く脱いで。なんなら、脱がせてあげようか?」


「いっ、いいよ!!自分で脱ぐけど……」



春田くんは全く恥ずかしがる様子もなく、服を全部脱いで素っ裸に。


そして私を凝視した。



「っ……」


すごく恥ずかしくて。

すごく嫌だけど。



私は意を決して、服を少しずつ脱いだ。




「春田くん、少し後ろ向いてて……」


「早く脱いで」


「っ」



彼は聞く耳なんか持っちゃいない。





< 171 / 283 >

この作品をシェア

pagetop