愛と哀
「先に入ってて。私は後で」
「いいから早く脱いで。なんなら、脱がせてあげようか?」
「いっ、いいよ!!自分で脱ぐけど……」
春田くんは全く恥ずかしがる様子もなく、服を全部脱いで素っ裸に。
そして私を凝視した。
「っ……」
すごく恥ずかしくて。
すごく嫌だけど。
私は意を決して、服を少しずつ脱いだ。
「春田くん、少し後ろ向いてて……」
「早く脱いで」
「っ」
彼は聞く耳なんか持っちゃいない。