愛と哀





体が微かに震えた。

恐怖を感じて震えてる。




「あれ、どうした?急に震えだしちゃって……。もしかして七乃、俺と繋がりたくて震えてるの?」


どうして。

そんな風におめでたい解釈ができるの?




「ごめんっ……。無理……怖いから、まだ無理……」


精一杯、声を絞り出してそう言うと……。





「そう。じゃあ仕方ないね。もう少し待つよ」


あっさり納得してくれた。




本当に疲れる。

いっつも彼に気を遣う生活。


怒られたら何をするかわからない人と一緒にいるのは精神的に疲れる。




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