愛と哀





愛されるって幸せなはずなのに。


私は今、幸せ者のはずなのに。



何で……こうなっちゃったの?




こんな事になるなら、春田くんに親切にしなければよかったの?






―バタン



「……!!」



突然、1階から音がした。

玄関のドアの音。



「は、春田くん……誰か、家に入ってきたんじゃないの……?」


「……」



春田くんはようやく私を離した。

が、何故か一瞬悲しそうな表情をした。



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