愛と哀
「やっぱ、思った通り美味しいね。七乃の体の血」
「えっ……」
「指先をすこーし切って、血を味見させてもらったんだ」
何で……そんな事を平然と……?
正気なの?
「頼むから、変な事……言わないでよ……」
「変な事じゃないよ。やっぱり、体を1つにするだけじゃつまらないよ。七乃の体の中身も食べて、正真正銘の……一心同体になりたい」
ベットの上で後ずさりした。
なるべく彼と距離を置いた。
怖い……。
彼が怖くて、たまらない。