愛と哀





私にはこんな愛情を受け止める度胸はない。


無理だよ。




「素直じゃないね。大丈夫、後で俺の肝臓を食べさせてあげる。血も飲ませてあげるから」


視界に彼が手にしてる包丁がチラついた。



このままじゃ体を切られる。


恐怖だけが体中を支配する。



幸い彼は、私が包丁を持ってる事には気づいてない。



無事に生きていたいなら、守るしかない。

自分自身を。



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