愛と哀






「夕麻くん……」


「ん?」


「ありがとう……」


「え?どうしたの?」


「こんな私を、愛してくれて、助けてくれて……ありがとう」


「七乃……」


「嬉しかった。こんな私を必要としてくれて……」


「俺も、七乃に愛されて、幸せ」


「本当にっ……すごくっ……」




溢れてくる涙のせいで、言葉に詰まった。





< 266 / 283 >

この作品をシェア

pagetop