愛と哀






病気かもしれない……と思ったが。



ある考えが私の中にフッと浮かんだ。




「……まさかっ」


嘔吐した後、トイレを出て寝室へ。




この症状はもしかしたら……。



募ってくる焦りと不安を堪えながら、寝室の隅に置いてある彼の大きなカバンをあさった。





「……あった」




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