愛と哀
「ほ、本当に……」
「ん?」
「本当に……いいの?私なんかが一緒に住んだら、迷惑じゃない……?」
たたでさえ、私は迷惑な存在。
母親に鬱陶しがられて、クラスメイトからも暗いって馬鹿にされてる。
生きてていい存在か、自分でもよくわからないのに。
「馬鹿」
「へっ」
軽く、額をパーで叩かれた。
「何で俺が七乃を迷惑って思うわけ。もしそうなら、こんな提案しないから。本当に馬鹿だなぁ」
「……」
「俺は七乃を想ってるから、こういう提案してんの。つーか俺にはいっぱい我儘言ってよ」
ジワジワと目に涙が浮かんだ。