愛と哀





「でも、体が冷えちゃうよ?」


「っ」


春田くんは私の肩に腕を回して、グイっと抱き寄せた。


体と体が密着して、私の体温は急上昇。




「こうやって寄り添ってれば、温かいでしょ?」




コクリと頷くだけで精一杯。
確かに温かい……。
けど、ドキドキする。



温かいけど、心臓が爆発しちゃいそう。




「春田くんっ……そろそろ中入ろうよっ」


離れようとしたが、春田くんは両手でしっかり私の体を抱きしめて阻止。




「……ダメ」


「あっ、あのっ」


「もっと、このまま……。俺はずっと、このままでいたいけどな」


いやいや!!
私の心臓が持たないからっ!!



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