ミチ


座り込んだ僕には、

つま先にある


12色のクレヨンが見えた。



僕はクレヨンを手に取り

立ち上がった。


触れられる壁を探し、歩いた。



やがて、


見上げる程に高い、

眩い程に白い壁が、


僕の行く手を遮った。



僕は手に持っていた12色のクレヨンの中から、

一色のクレヨンを掴み、




人を描いた。
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