君想い~密かに抱いた恋心~
第一章
1.眩しい笑顔
「あ……」
朝、お気に入りの音楽を聴きながら歩いて
いると、見慣れた後ろ姿を見つけた。
「瞬おはよう!」
「よぉ!奈緒か!朝から猿みてぇだな(笑)」
「……」
いつものように暴言を吐くこんなのに
惚れているなんて、
なかなか自分のセンスを疑う。
「無視かよ!お前、古典の宿題やった?」
「もちろん。」
「見せて」
「やだ。」
「猿って言ってごめんなさい。」
「よし。」