君想い~密かに抱いた恋心~

「奈緒ちゃん!こっちだよ!」

「うぇ、緊張してきた…」

「頑張ろうね」



あたしに声をかけつつ、
さり気なく足を繋いでくれる優くんは
ほんとにジェントルマンだと思う。



「あ、前の走者きたよ。」

「う、うん」


ち、近い……

それに思ったよりも優くんの腕
たくましくて変に”男”を意識しちゃう…


「せーの」



コースはグランド半周。

優くんの掛け声でなんとか転ばずにすんだけど、

次の走者にバトンを渡した時に足がもつれて転んでしまった。



「きゃあ!!」
「わ!」


< 11 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop