君想い~密かに抱いた恋心~
「奈緒ちゃん大丈夫?」
「う、うん
ごめんね、優くん」
とっさにあたしを抱き抱えるように
かばってくれた優くんは、
あたしの下にいた。
「ごめ、いっ…」
「大丈夫?ちょっと待ってて…」
手際よく解いて、
優くんはあたしを抱き上げた。
「わぁ!!ゆ、優くん!!
これくらい大丈夫だよ!あ、歩けるから!!」
「だめだよ。
悪化したら残りの競技でれないよ?」
「うっ……… 」
それを言われると……
「美桜さん、奈緒ちゃん保健室連れてくから先生に伝えといてくれる?」
「うん。なっちゃん大丈夫?」
「だ、大丈夫大丈夫!」