君想い~密かに抱いた恋心~

｢え…？｣

｢いや、ごめんなんでもない…｣

｢そんなの決まってるじゃん！｣


いうのかよ。
しかも決まってるのかよ。


｢奈緒ちゃん、いつも笑顔だけど時々
すごい寂しそうな悲しい顔するじゃん。

それみてさ、

あぁこの子は強いけどもろいんだなって。
それを俺が守ってあげたいな

って思ったわけ！！｣



まぁ見た目も物怖じしないさばさばした
性格も、好みだったから余計ね。

なんて照れくさそうにしながら付け足した。



｢……ありがとう｣

｢いえいえ！｣


ちゃらいから、ただの気まぐれだと思ってた。

ちゃんとあたし自身を見てくれてたんだ…