君想い~密かに抱いた恋心~
ある程度買い物も済んだ頃、
近くのカフェで時間をつぶしていた
「なぁ、瞬?」
「ん?」
「お前らどこまでした?」
「はっ?! 」
「いや、実際さもう3ヶ月だろ?
したのかなぁと…」
「……」
たしかに付き合い始めて3ヶ月が経った。
ただ、奈緒を大切に思うあまり手が出せずにいる。
「まさかだけどさ…
キス止まりとか?」
「……うるせーよ」
「ほー」
「んだよ」
ニヤニヤしながら俺をみる大竹。
と、思ったら急に真顔になる
「ん?どした?」
「……いや、瞬今うしろ向かない方がいいぞ」
「なんでだよ、言われると見たくなんだろ」
大竹の言動を不思議に思いながらうしろを向くと、
窓越しに優と歩く奈緒の姿をみつけた。