君想い~密かに抱いた恋心~
「おはよう、瞬」
いつもの待ち合わせ場所で待ってると
奈緒が笑顔で走ってきた
「…おう」
「?
なんかあった?」
「……別に」
俺の少しの変化も見逃さない奈緒に
優越感を覚えつつ、また気持ちが高まる。
けど、 昨日のことが脳裏にちらつく。
「…………」
「……ちょっ………瞬…
まってよ……!」
「あ、わりぃ。
ぼーっとしてた」
「大丈夫?熱でもあるんじゃない?」
そう言って、一生懸命背伸びをして
俺の額に自分の額をくっつける。
「…奈緒…お前……
すげーかわいい」
「え?
……んっ…」
気持ちが抑えられなくなって
ついキスをしてしまった。