君想い~密かに抱いた恋心~
3.タイミング
「奈緒ちゃん、おはよう」
「あ、おはよ、優くん」
「顔、真っ赤だよ?どうしたの?」
「な、なんでもないよ!!」
「……そう。
あ、寝癖ついてるよ」
物腰の柔らかい話し方で、包容力のある
優くんはいつもあたしの味方で
相談にのってくれるとても良いひと。
「寝坊して直す時間がなくて…
こっち?あれ、こっちだっけ?」
「こっちだよ(笑)」
ふわっと優くんの手があたしの髪に触れる。
わっ…この角度初めてかも。
やっぱ優くんって顔整ってるんだなぁ。
「あの……奈緒ちゃん?
あんま…見ないで……」