初恋も二度目なら
その日の夜、川端くんからの「伝達」で、5月4日から、ゴールデンウィーク最終日の6日と日にちだけ変更して、私は川端くんと、“グリーク”を観に行くことになった。
変更と言えば・・・。
今回川端くんは、うちまで迎えに来てくれた。
悪いなーと思った私は、外のエントランス前で待機していたけど。
助手席に乗った私を、川端くんはざっと一瞥すると、「よし」と言って車をスタートさせた。
「ちゃんとコンタクトつけてきたな?」
「うん。見えないと意味ないし」
「だよなー」
「あの。川端くん」
「ん?」
「やっぱり私、自分の分のチケット代払うよ」
「いいって。俺から誘ったんだし」
「でも、大人二人分のチケット代って、結構するよ?3Dだったらもっとかかるし。川端くんも、ひとり暮らししてるでしょう?」
「いーのいーの。種明かしすると、実は格安でチケット手に入れたから」と得意気に言ってる川端くんの横顔を見ながら、私は「え?」と言った。
変更と言えば・・・。
今回川端くんは、うちまで迎えに来てくれた。
悪いなーと思った私は、外のエントランス前で待機していたけど。
助手席に乗った私を、川端くんはざっと一瞥すると、「よし」と言って車をスタートさせた。
「ちゃんとコンタクトつけてきたな?」
「うん。見えないと意味ないし」
「だよなー」
「あの。川端くん」
「ん?」
「やっぱり私、自分の分のチケット代払うよ」
「いいって。俺から誘ったんだし」
「でも、大人二人分のチケット代って、結構するよ?3Dだったらもっとかかるし。川端くんも、ひとり暮らししてるでしょう?」
「いーのいーの。種明かしすると、実は格安でチケット手に入れたから」と得意気に言ってる川端くんの横顔を見ながら、私は「え?」と言った。