初恋も二度目なら
「そういやおまえ、女とも話してたな。知り合いか?」
「え?あぁ、ジュンコちゃんですね。彼女はお料理教室のクラスメイトです」
「あぁー、“婚活”料理教室なー」
「“婚活”を強調して言うのはやめてください」
「俺はいまだに違いが分かんねえし。てかその女、まだ若いだろ」
「そうですねぇ。ジュンコちゃんは確か・・・25か6か、それくらいだったと」
「それで婚活かよ」
「婚活するのに年齢は関係ないですよ」
「まーそうだな。今日のパーティーで話した女の一人は23って言ってたし」
「それは若いと思う!」
「だよなー。俺よか14も下だと、妹みたいにしか思えねえよ」
「思ったんですか」
「あ?」
「妹、って」
「いや。俺は“みたい”と言ったはずだ。俺の話をちゃんと聞け、どアホ」
「ちょ・・部長!またどアホって!」
「俺なりの愛情表現だ。ガマンしろ」
「うーーーーーん・・・・・・」
「間が長すぎだ」
「うっ。すみません。いまだに私の心の中では、それを受け入れていいのかどうかという、葛藤と悩みが・・・」
「あ、そ。やっぱ小夜だな。カタいんだよ」
「・・・もういいです。受け入れますから、ええ」と、諦め半分、やけ半分に言い放ったら、部長はまたクスクス笑った。

それで私の心臓はドギマギ高鳴ってるし、心は高揚してるし。
こんなの、今日パーティーで話した3人の男性にも・・・誰にも感じたことがない。
と、婚活パーティーへ行って、部長と一緒に過ごして、気がついた。


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